声のしない声をイメージして。
ないはずの思いに身を寄せる。
そこには誰もいない。
だけど感じる温もり。
それはすぐに冷めて、身体を凍らせて。
静かな悲しみとともり、身悶え立ち尽くす。
最後がないから。
ピリオドを打てなくて。
宙ぶらりんだ。宙ぶらりんだ。
また夜が来るね。酷く考え込む。
それにはなれたけど。甘い夏の誘惑。
また僕に襲いかかる。生温い体温と雫。
記憶にこびりつく。離れやしない。
甘美な色をして。にやりと微笑む。
それを突き放すか。受け入れるか。
答えは知りつつも。
また今日も1人で1つになる。